梅雨の夜の風物詩、ほたる。今年もホタルが舞い始めました。
ここ三日で急に数が増え、暗くなり始めたころ
あちこちからホタルが舞い出てきます。
思わず見とれてしまう、なんとも美しい自然の光景です。
真っ暗な中、子どもはキレイに輝くホタルに心おどり
暗闇の不安感などあっという間、一気に吹き飛んでしまいます。
目前を舞うホタルに手を伸ばし、取り逃がし、追いかけ、捕獲成功。
捕まえた喜びと興奮から、ついつい力が入りがちな子供の手。
指でつまんだだけのつもりでも、小さなホタルは潰されてしまいます。
「指でにぎるとかわいそうだから、手を広げて手のひらで見ようね。」
手のひらの上で動き回るホタルを無言で真剣に見つめます。
「もっとじっくり見てみよう」ホタルってこんな虫なんだよと見せたくて
電気の下へホタルと共に連れて行き、明るい所で観察し始めると
「ホタルかわいそうだから、帰してあげようよ」とすかさず言われました。
自然の中でいきる生き物に触れ、「一寸の虫にも五分の魂」の意味を
ちゃんと感覚として理解しているのでしょう。
ホタルが本来、光るべきは暗闇の中。すぐに暗闇の仲間のもとへ帰してあげました。
まだしばらくはこの夜遊び、楽しめそうです。