カブトムシの幼虫を大量発見
冬のある日、腐葉土の中からカブトムシの幼虫をたくさん発見しました。
ゴロゴロとその数、約二十匹ほど。
かごを地中に埋め込み、その中に幼虫を入れて屋外で飼育することにしました。
小さなかごの中で、全てが育つはずもなく
ほとんどの幼虫がかごの外へと脱出していきました。
みるみる減り、最後にかごの中の腐葉土の中に残ったのは、たったの三匹だけ。
三匹を夏まで大切に育てることにしました。
二匹のカブトムシの幼虫
7月に入り、クワガタムシも毎日のようにやってきて
カブトムシもそろそろと、かごの様子を見に行った小学生のお兄ちゃんでした。
十日ほど前には、外で飼育している二匹の幼虫の体が少し茶色に変色していたので、
そろそろさなぎになっているのではないかな、という時期。
カブトムシとの別れ
しばらくすると、意気揚々と私を呼ぶ大きな声が私の後方でしました。
声の感じからから立派なさなぎになっていたのでしょう。さなぎを持って見せに来てくれたようです。
立派なさなぎを見てみようと期待して振り返ると、突然今度は大きな泣き声に。
何?いったい何が起こったの?突然の声の変わりように戸惑いました。
見ると、手にさなぎを抱え込み大声で泣きわめいてるのです。
聞くと、足元のコンクリートの上にさなぎを誤って落っことしたようで
その衝撃で、さなぎは損傷して死んでしまっていました。
「僕が持って来なかったら~。呼んで(私を)見に来てもらえばよかった~。かわいそうだ~。
もうすぐ大人だったのに~。会いたかった~。もう一回皮を脱いだら会えたのに~。」
大きな声で泣き叫び、たくさんの涙をぼろぼろと流しながら、とても深く後悔していました。
その姿を見て、可哀そうでたまらなかったです。
しかし、死んだものをもどせるはずもなく、ただただ抱きしめなだめるしかありませんでした。
命あるもの
今まで、カニや小魚やクワガタ、カブトムシなどたくさんの生き物を飼育しました。
しかし、いずれもしばらく飼育して楽しみ、いつかはもとの環境に帰してあげていました。
幼虫から昆虫を飼育したのは今回が初めてのこと。
冬から長いこと育てるうちに愛情が徐々に深くなっていったのでしょう。
生き物に命があり、それを慈しむことができる。
そのこと自体は、とても大切な事であり、喜ばしいことでもある一方
その別れも辛いものであるということを、身をもって体験したのです。
夢で会えますように
長いこと泣き続け、その後に飼育かごの方へ戻って行きました。
追って、かごの方へ向かうともう手にさなぎはいません。
穴をほって埋めてあげたそうです。
「夢で会えますように」手を組んで、懸命に何回もつぶやいていました。
どうかこの子の夢に会いに来てください。私も一緒に願いました。
実は、もう一匹のさなぎも掘り起こす最中に損傷してました。
残るはあと一匹。途中で隔離して外ではなく、容器で飼育しててまだ幼虫です。
逃げ出した幼虫たちもそこらじゅうの落ち葉の中にいるはずです。
今頃、たくさんのさなぎが足元に眠っていることと思います。
「暑くなってから、またカブトムシの仲間たちを捕まえて、一緒に遊ばせてもらおうよ」
「そうする」と、しょんぼりと答えました。
虫遊びが楽しい、暑い夏は目前です。
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